ECサイトを始める際に、案外見落としがちなテーマが、「ECの在庫管理」である。今回は、ECを成功するために避けては通れない「在庫管理」に関して、その重要性を説明しよう。
1 在庫管理は顧客サービスそのものである
Amazonや楽天などでは翌日配送は当たり前だ。そして、一部の地域では当日配送も可能になってきている。お客さんは、ECで注文した商品がすぐ届くのは当たり前だと思っているし、もし在庫が無くて注文キャンセルなどになると大きなクレームつながるリスクがある。普段からしっかりと在庫を管理し、商品を切らさない、受注した商品は速やかに発送する事がとても重要なのである。
2 在庫管理ソフトの導入を視野に入れよう
ECを始めた時は商品点数も少ないので、エクセルなどの表計算ソフトを使って在庫管理をする事も可能だ。しかし、売上が増えて来るにつれて、エクセルで在庫管理をする事が困難になってくる。一定規模のECサイトは、在庫管理のソフトウェアを導入している事が一般的だ。ECサイトを始める際には、こうした在庫管理ソフトウェアの導入も検討しておきたい。
参考情報:ネットショップ向け受注管理/在庫管理ソフトのまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2131469645691418101
3 過剰在庫は経営を圧迫する
お客さんにとって、魅力のあるEC店舗を運営するには、常に在庫を切らさない事が大事だ。しかし、一方で商品の売れ行きを読み誤り、大量の在庫を持ってしまうと、資金繰りが厳しくなり経営を圧迫する。最悪、不良在庫を大量に抱えるリスクさえある。ECにおいては、過剰な在庫を持たない事が大事なのだ。やや専門的になるが、ABC分析や、在庫回転率の分析を行うなどして、適性な在庫量を維持に取り組む事が必要になる。
参考情報:適正在庫数の判断方法
http://allabout.co.jp/gm/gc/298245/3/
4 複数モール対応の必要性
売上の大きいECサイトは、自社サイトの他に、楽天、ヤフーショッピング、アマゾン、DeNAショッピングなど、複数のモールに出店している事が多い。更には、リクルートがショッピングモールを開始するなどして、多店舗展開、複数モール展開が重要視されている。複数のモールに出店する場合には、在庫の一元管理が可能な専用のソフトウェアを導入するのが必須となるだろう。
結論
以上、見てきたように在庫管理は、ECを成功させるために避けて通れない重要なテーマである。特に、在庫管理の経験が少ない人がECサイトを始める場合には、十分に注意する必要がある。最近は、安価な在庫管理のソフトウェアも販売されているので、こうしたソフトウェアの導入を検討するのがおすすめである。





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