ネットショップで注文したら、実は品切れだったという経験はないだろうか。実店舗がECサイトを運営する場合に注意が必要なのがこの在庫管理だ。複数の店舗で同じ商品を扱う場合、実際の在庫状況を正確に把握できていなければ、こういうことは往々にして起こり得る。

その結果、店舗が被るダメージは大きい。販売機会を失うだけでなく、事態の収拾にかかる時間と労力、さらにすでに決済処理後であれば返金作業やその業務コストなど、顧客に迷惑をかけるのみならず、自社の負担も大きい。

中でも「在庫切れの商品を買わされた」というネガティブなユーザー体験を顧客に与えるのは、ECにとって最も避けたいリスクだ。ソーシャルメディア時代の昨今、悪いイメージが口コミパワーによってウェブ上に広まることは是が非でも避けたい。

そこで今回は、実店舗とECサイトの在庫管理を一元化する方法について考えてみよう。

 

1.パソコン用ソフトの導入

一つ目の方法は、直接、パソコンにソフトインストールして使用するというものだ。
比較的安価な初期コストのみで導入も楽だ。取扱商品数が少なく、ネットショップとの在庫連動が一日に1~2回位であれば十分対応できる。
ただし、外部のオンラインモール(楽天やアマゾンなど)側の仕様変更には対応が難しい。
例としては「蔵奉行(http://www.obc.co.jp/click/bugyo-i/kura/)」や「弥生販売(http://www.yayoi-kk.co.jp/products/dealing/)」があげられる。

2.クラウド(ASP)サービスの活用

二つ目はインターネット上のクラウド(ASP)サービスを活用する方法だ。
月額課金で安価なことが多く、月々の売上に対する必要経費との見方もできる。最小限のコストで開始できるのが魅力だが、いざという時のために、こまめなバックアップをしておくのも必要だ。
例としては「ネクストエンジン(http://next-engine.net/)」や「SAVAWAY ストックギア(http://stockgear.e-savacity.com/)」、「CROSS MALL(http://cross-mall.jp/)」などがある。
「まとめサイト(http://matome.naver.jp/odai/2131469645691418101)」での比較も参考になる。

3.専用の販売管理システムの構築

この方法だと、自社専用のシステムを構築する。オーダーメイドで構築するため、独自の要求をこと細かに実現できる。
しかし、システム構築に時間がかかり、コストもかなり高額になる。例としては、大手SIer(富士通、日立、NECなど)や、通販系のシステムベンダー(システムインテグレータ、日本事務機など)があげられる。
「発注ナビ(http://hnavi.co.jp/)」で予算に見合ったシステム会社を探すのも一考だ。

まとめ

一見すると、要求をすべて満たしてくれる専用システムが理想的だが、一概にそうとは言い切れない。自社の業態や事業規模によって、ビジネスの条件や状況も変わってくる。従って、当面はコスト負担の少ないソフトウェアやASPサービスの活用をおすすめする。そして、事業の進捗状況を見極めながら、コストに見合う段階的なシステムを導入するのがベストな選択だろう。

在庫連動で業務効率化ができたら、次は違うアプローチで売上UPを検討したい。