本日は、通常のニュースを休んで「イノベーションとは?」 「ベンチャー性とは?」をテーマにした記事を3本お送りします。

まじめに規則を守って仕事をすればするほど、ダメになっていく日本

 ▼いつも結論は、「やめましょう」になる
 どんな組織からも出てくるんですよね、ルールばかり気にする人が。
 石橋を叩きに叩いて、最後は叩き割る。

 過去の事例に学んで規則を積み上げると、何が起こるのか。
 規則だらけで、解が無くなるんですよね。
 あるいは、部門間の調整にとてつもなく時間がかかったり。

 ▼ルールを守ることは失敗を恐れてやらないこと
 結局、ルールにがんじがらめになった、日本の多くの半導体メーカーは敗退しました。
 ルールがないので、三星は失敗もしますが、斬新なチャレンジもする。
 ルールを守ることに汲々とするより、まず、やってみる。
 そして、失敗して直した方が、失敗を恐れて停滞するより良いのではないか。

 # 日本は本質的じゃないところでオーバースペックであることが多いです。
 # ミスしてもいいようなところに敏感になりすぎている印象があり、
 # 良く言えば丁寧ですが、悪く言えば表面的なことに工数をかけすぎなのかもしれません。

エンジニア1人で世界を変えられる時代、日本からイノベーションを起こすには
 # 最初の記事の「ルール・調整コスト」問題について
 # 現在成功している立場の方々の発言です。

 ▼MIT Media Lab所長 伊藤穰一氏
 「やるかやらないかを会議で議論し、考えるコストが、やるコストを上回ってしまう。
  パーミッションレスにしないと、イノベーションはできない」

 ▼LINE社長 森川亮氏
 「LINEは事業計画を作らない」
 「日本人は計画が好きで、一度計画を作るとなかなか壊せず、戦略変更を時間をかけて説明しないといけない。
  計画を作らなければ、変えるのも簡単で、スムーズに動ける」
  戦略や目標も、あえてあいまいにするという。
 「もやもやして不安になるが、混沌があるからこそ、何かを生み出さないと生き残れないという緊張感が生まれ、
  新しいものを提案するプロセスができてくる。変化に柔軟に対応し、今求められているものを提供するのが大事だ」

インターネットはクラシック音楽を救えるか? ベルリン・フィルの革新と挑戦
 # やや毛色が違う、年間149ユーロ(2万円)ですべての定期演奏会を
 # ストリーミング視聴できる「デジタル・コンサートホール」を持つベルリン・フィルの記事です
 # 直接の営利を目的としていないからこそできる面はありますが、
 # 視野の広い示唆に富んだ話です。

 わたしたちはソニーと提携して新たなシステムをつくり上げました。
 それなりの投資が必要なプロジェクトでしたが、わたしたちがやったことを見て、
 今後劇場やオペラハウスで同じような仕組みが導入されることになるはずです。

 ──アイデアを盗まれた、ということですか(笑)?

 いえいえ。とんでもない(笑)。
 どんどんみなさんにわたしたちの知見をお伝えしたいのです。
 世界はまだまだ広く、インターネットによってできることの可能性は無限に広がったわけですから、
 視察に来る人をいちいち競合とみなす必要はありません。
 むしろ、ほかのホールや劇場やオーケストラがやってくれたほうが、
 マーケットを教育するという意味ではいいことなのです。