近年、あらゆるジャンルのECサイトが出現している。その中には、共通して間違った設計をしているサイトがよく見られる。今回は、EC運営において、一般的に陥りやすい致命的な間違いとその対処法を紹介しよう。
1.詳細な商品情報の欠如
商品の詳細が分からなければ、商品そのものに競争力がない限り、顧客は注文しない。ただでさえ手に取って商品を確認できないオンラインショップでは、詳細な商品情報を記載することは必要不可欠だ。
対処法:商品のサイズ、材質、重量、寸法、色のバリエーション、使用方法、手入れの方法など、商品に関わる様々な情報や特徴を記載しよう。
2.小さくて少ない商品画像
ECサイトにおいて、商品画像はもっとも重要な要素である。小さ過ぎたり、掲載数が少なかったりすると、顧客が商品の詳細を確認できず、注文されにくい。
対処法:あらゆる角度の画像、ズームインできる機能、全ての色のバリエーションの画像など、多様な画像を提供しよう。
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3.関連商品が掲載されていない
実店舗では、同じカテゴリーや一緒に買った方が良い商品が、まとめて陳列してある。顧客は買うつもりがなかった物でも、関連商品が目に留まれば、併せて購入される可能性が高まる。
対処法:関連商品の表示ができるプラットフォームを選ぼう。
4.数少ない支払い方法
クレジットカードや着払い、銀行振込が利用できない等、支払い方法が限られるサイトがよくある。最終的に希望する支払いができず、そこで離脱する顧客は多いだろう。
対処法:様々な決済オプションをセットで用意できる決済代行サービスを利用しよう。
5.長くてわかりにくい注文フォーム
購入までのステップが多いECサイトは、嫌悪感と不信感を抱かれる。ショッピングカートから注文完了までは、できるだけシンプルに設計しよう。
対処法:入力ページを、短くまとめよう。さらに、会員登録が必要な場合は、注文後に「今後の注文時のために、注文情報を保存しますか?」という簡単な聞き方で登録を促す方法が良い。
6.ショッピングカートのデザインが悪い
ショッピングカートでは、顧客の手間をかけさせないよう、購入数やオプションをカート内で変更できるようにしておかなくてはいけない。
対処法:商品ページから移動することなくカートに商品が入れられるようにしよう。さらに、カートのページでは購入数の変更、削除が簡単にできるように設計すると良い。
7.ナビゲーションが複雑
欲しい商品がすぐに見つからなければ、顧客はサイトから離れて、他のサイトで商品を探し出す。シンプルなナビゲーションが必要だ。
対処法:ナビゲーションの設置場所を工夫し、分かりやすいカテゴリー分類をしよう。また、各カテゴリーの商品の数も均一に揃えられるとなお良い。
出典:PAL CLOSET
8.広告や余計な情報が多くて商品が目立たない
広告や他の余計な情報を掲載し、顧客が商品を見つけにくい状況にすることは避けるべきである。
対処法:実店舗で商品がどのように陳列され、目立つよう工夫されているかを見に行こう。そして、それをオンラインに反映するよう心がけよう。
まとめ
いかがだっただろうか。自社のECサイトの間違いをいくつか発見できただろうか。ECサイトの設計で最も大切なことは、顧客の利便性を向上させることだ。定期的に、ユーザー目線でサイトの構成を見直すことをお勧めする。
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