ネット通販が普及するにつれ、企業や個人にかかわらずネットショップの経営に乗り出す方が増えています。低コスト、低リスクではじめられるなど、良いことずくめのようなネットショップですが、実は成功する人は一握りというのが現実です。では、成功するネットショップはどのようにして成功を勝ち取ったのでしょうか?成功するネットショップと失敗するネットショップ、その違いは?ここではネットショップの成功事例を挙げています。他のお店と何が違ったのか、そのポイントを見ていきましょう。
成功事例1.おかりなレンタル
おかりなレンタルは、最新の人気高級家電を安価な価格で購入前にお試しできるサイトです。
東芝のお掃除ロボット「スマーボ」などといった最新家電のほかに、今流行のロードバイクや放射能測定器などを取り扱っています。
レンタルだけではなく、買い取りもできるのがおかりなレンタルの特徴。
買い取るときも新品を新たに届けてもらうか、今使っている物を中古で買い取るか、選択することができます。
そのために、商品には値札が2つ付いているそうです。
レンタル料金も5日間で2千円~4千円程度と、「このくらいなら……」と利用者に思わせる値段設定になっています。
「おかりなレンタル」成功のポイント
- 買う前に試したいという消費者心理をうまく突いている
- 利用料金がお手頃
- リピーターのつきやすいシステム
成功事例2.LIVE IN CONMFORT
リブインコンフォートはドイツ製デザインのキャンドルやフレグランスランプ、お香などを販売している会社です。
リブインコンフォートの代表取締役である恩田ちづるさんは、創業するにあたって日本にまだ存在しない海外製品を輸入しようと、商材を探したそうです。
今では雑貨店などでも多く取り扱っているフレグランス商品。
リブインコンフォートの創業は2007年ですから、その先駆けだといえます。
ネットショップに訪れるとお客さんの目に触れる箇所に、「毎日の生活に小さなHappyを 笑顔の創造」「世界各国で見つけた本物の価値を持つプロダクトを発信」といったキャッチフレーズが現れ、お店のコンセプトである癒やしと贅沢感を伝えます。
「リブインコンフォート」成功のポイント
- 日本ではまだ誰も取り扱っていない商品を扱った
- ホテルや百貨店で展示会やイベントを行うなどブランドに高級感を持たせることで、高めの商品でも売れるようにした
- オンライン限定のキャンペーンや一定の金額以上を購入したお客さんにノベルティをつけるなどして、客単価のアップとリピーター獲得の努力をしている
- 商品の使い方、楽しみ方を紹介している
成功事例3.金田油店
金田油店は東京の浅草橋に実店舗を持つ、創業100年以上の老舗の油店です。
扱っている油は、ごまやオリーブなど一般的なものから、えごまやココナッツといった近所ではなかなか売っていないものまでさまざま。
金田油店の特徴は、なんといっても「油屋ごはん」というブログです。
油の個性に合った食材や調理法を教えてくれます。
お客さんの視覚に訴えるために写真も勉強されているようで、ブログの料理はどれもとってもおいしそう!
主婦層を中心に、月間5万件以上のアクセスがあるそうです。
送料が無料になるには1万円以上の購入が必要ですが、4リットル缶売りもやっているので、まとめ買いする人も多いようです。
「金田油店」成功のポイント
- 油のプロであることを生かしたレシピブログで、商品の価値情報を定期的に発信している
- スーパーなどで手に入りにくい商品を取り扱っている
- まとめ買いをしやすくすることで、客単価がアップ
- 高級感をアピールしたギフト用の商品がある
おわりに
以上が、ネットショップの成功事例です。
家電、雑貨、食品というネットショップの代表ともいえる三分野から選んでみました。
競合するネットショップが少ないこととリピーターの獲得に成功していること、しっかりとしたコンセプトを持っていることが共通点だといえるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
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