最近、新規サービスのリリースも相次ぎますます競争の激しくなっているCtoCフリマアプリ市場ですが、もうご利用になりましたか?
フリマアプリを利用しているとせっかく「これいいな!」と思った商品が売り切れ表示になって残念な思いをしたのは私だけではないはず。

通常のECの場合、売り場面積が限られている中で売り切れ商品を並べていることは販売機会の減少につながるのでご法度と思いがちです。

しかし、フリマアプリには売り切れ商品を並べることでユーザーのサービス利用を活性化できるメリットがあります。

なぜ、わざわざ買えない商品をリスティング画面に掲載するのでしょうか。

そのメリットを売り手と買い手のそれぞれの立場から解説します。

■調査したCtoCフリマアプリ

メルカリ(mercari):メルカリ株式会

フリル(fril):株式会社Fablic

LINE MALL(ラインモール):LINE株式会社

ClooShe:ヤフー株式会社

ママモール:株式会社デジタルアイデンティティ

bolo:株式会社ドウゲンザッカーバーグ

ママモール ClooShe fril resized 600

通常フリマアプリの売り切れ商品の表示はこのようになっています。


商品リスティング画面に売り切れ(SOLD OUT)商品が掲載されていることがわかります。

実際に6個のフリマアプリで売り切れ商品の表示がされているか調べてみたところすべてのフリマアプリで売り切れ商品が表示されていました。

■売り手にとってのメリット

フリマアプリの売り手はユーザー同士での取引経験が浅く、商品への値段の付け方の感覚があまりありません。

以前実施したアンケートでもオークションに出品しない理由としていくらで売っていいかわからないからというユーザーの数が多かったです。

そのようなユーザーにとって売り切れ商品が並んでいることで売りたい商品をいくらで売ればよいのか、いくらで値付けをすれば売れるのかがわかります。

例えば、次の画像を見てみるとDazzlinのワンピースは1,500円くらいで出品すれば売れそうだということが一目瞭然です。


このようにモノを売る経験の浅いユーザーにとって売り切れ商品を見ることで相場を知ることができるのです。

買い手にとってのメリット

フリマアプリはオークションのように入札期限もなければ、ショッピングモールのように同じ商品に複数在庫があることも少ないので魅力ある商品は一点物の早いもの勝ちです。

例えばある商品を購入しようとして検索した結果の画面が以下のような画面だったりします。


これを見てしまうとどうしても500円くらいにお得な同じ商品をなんとしても手に入れたいと思うはずです。

ではどうすれば手に入れられるのでしょうか、フリマアプリの多くは新着順に商品が並ぶものが多いためとにかく頻繁にアプリをチェックしお得な商品が出品されるのを待ち、出品された瞬間に購入する必要があります。

ちなみにメルカリでは検索した条件を保存することができるのでほしい商品の新着商品をチェックすることが簡単にできます。

このように売り切れ商品の表示をすることでユーザーの購買意欲を刺激し、アプリへの訪問頻度を向上させることができます。

■売り切れ商品を掲載する理由まとめ

売り切れ商品の表示があることで売り手は相場を知り、商品をより売りやすくなります。

買い手はお得な商品を探すために、アプリの利用頻度が上がります。

みなさんもぜひ売り切れ商品を見てよりアプリを活用してみてください。