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昨今のスマートフォンの普及とそれに伴うインターネット閲覧時間の増加により、EC市場は大きな広がりを見せています。

 

20代女性の4割がスマホで買い物をしているという調査結果もありますが、それらのスマホ利用者層を取り込むためには、スマホに最適化したECサイト構築が重要になってきます。

 

本記事ではスマホECサイトの具体的な事例をいくつか紹介するので、スマホECサイトをどのように充実させるかお悩みの方にも役立つものになっています。

スマホに最適化したECサイトとは?

国内のメジャーECサイトの楽天やZOZOTOWNでも、売り上げの中でスマホでの販売が占める事例が増加しています。従来の携帯電話(=ガラケー)からスマホへ、そしてPCでのECサイト利用もスマホに取って代わられようとしています。このように、スマホ利用者層ECサイト事例の重要度は明らかです。

 

それではスマホでの利用に最適化したECサイトの事例を見てみましょう。

スマホECの事例1 Amazon

まずは業界最大手のECサイト、Amazonの事例をご紹介します。

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(出典:http://www.amazon.co.jp/

スマホ版のトップページでは、上位に検索窓が配置され、スクロールすることで商品カテゴリ一覧が現れます。商品ページでは、詳細説明やレビューはそれぞれをタップすることで全文が表示されるようになっています。

 

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(出典:http://www.amazon.co.jp/

商品を購入するのも簡単で、商品ページ上段で「商品をカートに入れる」ことで次のステップに進むことが出来ます。そこからはPCのサイトとほぼ同様に「届け先の入力」「支払い方法の選択」などを経て、購入が完了します。

 

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 (出典:http://www.amazon.co.jp/

Amazonのスマホ向けECサイトはPC版とは多少異なるものの、同じように安心して簡単に商品を購入することが出来ます。

スマホECの事例2 楽天市場

次に国内大手のECサイト、楽天市場の事例を見てみましょう。

楽天市場のスマホ版ECサイトでは、まず「初心者ガイド」「ログイン」「会員登録」の3つの選択肢がウインドウに表示され、スマホユーザーのEC初心者にも優しい作りになっています。

 

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  (出典:http://www.rakuten.co.jp/

トップページではAmazonと同じく上位に検索窓が配置され、スクロールすることで商品カテゴリや売り上げランキングを見ることが出来ます。

 

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  (出典:http://www.rakuten.co.jp/

商品ページからの商品購入も簡単で、楽天の会員であれば、情報入力を省略して簡単に購入することが可能です。

 

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  (出典:http://www.rakuten.co.jp/

他にも、ファミマ.comやdinos、ニッセンなど大手ECサイトの事例があるのですが、これらでもスマホ向けのECサイトページのレイアウトがAmazonや楽天市場の事例と共通している部分があります。

 

その共通点とは何なのでしょう?

2つのEC事例で共通するポイント

購入ステップが簡単

これは、スマホにおけるEC利用においては特に重要なポイントでしょう。

 

煩雑な手順を可能な限り省略し、「商品の選択」「届け先を入力」「注文完了」と短いステップで購入が出来るようになっています。

 

しかし、購入時のボタンの押し間違いを防いだり、送料を含む商品の代金を簡潔に表示したりなど、欠かせない手順もあるので、そのところは留意しましょう。

 

検索窓がトップページの上位置に配置されている

ネット商品を購入しようと考えている顧客層には、気になる商品の大まかな目星が付いている人が多いはずです。

 

そのような層は、自ら検索し欲しい商品の情報を引き出すので、検索窓はスマホECサイトの分かりやすい位置に配置するのが望ましいでしょう。

 

情報を与えすぎるよりも、利用者の自主性を促すことも求められています。

 

UIとUXが考慮されている。

スマホでのECサイト閲覧では一度に表示される情報量に関して、PCと比べると限界があります。しかしそれを逆手に取って、洗練されたUI (User Interface)とUX (User Experience)を提供し、顧客満足度を向上出来る余地があります。

 

成功しているスマホECサイトでは、その点も充分に考慮されているのです。

おわりに

今回はスマホに最適化したECサイトの事例を見てきましたが、PCでのサイトと比べて、簡単に商品購入が出来るように独自の仕様になっていることがわかりました。

 

大手のスマホECサイトの事例に負けないためには、単にそのままの真似をするのではなく、提供する商品の特質や購入に至るプロセスをも考慮したサイト作りが重要になってきます。