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ソフトを利用して在庫管理を行いたい、という方にとって、どのソフトを選ぶかということは非常に重要な問題になるかと思います。

今回は、今売れている在庫管理ソフトを取り上げて、その特徴についてと、在庫管理ソフトを導入することのメリットについて考えてみたいと思います。(本記事の情報は2014年6月時点の情報です。)

 

弥生販売14 プロフェッショナル

中小企業の会計ソフトとして有名な弥生株式会社が販売している、販売業務から仕入・在庫管理までを網羅したソフトです。ちなみに、「弥生販売14 スタンダード」というスタンダードバージョンのソフトには、在庫管理業務機能は入っていませんので、ご注意ください。

 

会計ソフトの「弥生会計」を使用している会社にとっては安心して導入しやすい、という点も人気の理由のひとつかもしれません。

このソフトの特徴としては、売掛金の管理から請求書の発行、見積書や受注書の発行といった販売管理に関する機能をメインとして、それに加えて在庫管理までがフルカバーできるという点でしょう。

 

在庫管理に関する機能も一通り揃っています。発注数の適正在庫数がわかる「在庫過不足一覧表」、滞留している商品を確認できる「滞留商品一覧表」、といった在庫管理に役立つ帳票を出力することができます。

 

ただし、在庫管理に関して細かい部分までは網羅されておらず、あくまでも販売管理に付随した在庫管理、という使い方に留まると考えた方がよいかとは思います。

購入後に、自分の会社では使いこなせなかった、という場合でも指定のサポート期間内だったら返品できるという「返品フリーサービス」というサービスがついていますので、安心して購入することができる商品です。

 

在庫らくだプロ6

株式会社BSLシステム研究所が販売する在庫管理の専用ソフトです。ホームページの記載によりますと、「2013年には販売・在庫ソフトジャンルで9年連続シェアNO.1を獲得している」とのことですので、

在庫管理ソフトとしては安定した人気のある商品といっていいでしょう。

 

同じシリーズで「在庫らくだ普及版」という商品があります。

この「プロ」が「普及版」と大きく違う点は、複数倉庫を持っている会社の場合は、その倉庫ごとの管理ができるということと、同じ商品であってもそれらをさらに細かく分類して管理できるロット別管理機能などの機能が搭載されています。

CSVデータをインポートする機能がありますので、仕入先情報、商品情報の登録が別にデータを持っている場合には簡単に行えるという特徴もあります。

「普及版」にも共通している機能ですが、クラウドストレージへの対応によって(各社のクラウドストレージの利用権利が事前に必要)、オフィスや倉庫など、複数の場所での運用が可能となっていますので、

クラウドストレージの利用により、パソコンが破損した場合などでもデータを守ることができるというメリットもあります。

 

返品保証などはありませんが、導入しやすい価格と、「無期限・無料のサポートサービス」がついていますので、安心して購入することができる商品ではないでしょうか。

 

 

かるがるできる在庫4

上記と同じく、株式会社BSLシステム研究所が販売する在庫管理の専用ソフトです。「在庫らくだ」シリーズよりもかなり低価格で、簡単に在庫管理をしたいという向けの商品となっています。

 

しかし、入出庫を記録し、在庫を管理するという基本作業から、商品別・仕入別の集計、商品の在庫数が発注点を下回ったときには警告のメッセージが出るなど、ごく基本的な在庫管理業務でしたら、これでこなすことができるでしょう。

「在庫らくだ」シリーズ同様、「無期限・無料のサポートサービス」がついています。

 

 

在庫管理ソフトを導入するメリットとは?

在庫管理ソフトを導入することには、様々なメリットがあります。

 

自社に適したソフトを導入することは、当然のことながら業務の作業効率をアップさせることは言うまでもありません。ソフトを利用することにより、人為的なミスはかなり少なくなるでしょう。

知りたい時に、知りたいデータや数字を調べることができる、というのも大きな利点です。「よく売れている商品は何か?」「あまり売れていない、在庫のままになっている商品は何か?」「品切れを起こしそうな商品は何か?」といったことを瞬時に調べることができますし、棚卸在庫の正確な数もすぐに把握することができます。

 

在庫管理業務にソフトを業務の効率化には欠かせないことです。色々なソフトや、システムを比較検討し、自社にあったソフトを導入しましょう