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Mobile Payments Vs. Moblile POS Payments Race Is On.
今年に入ってJack Dorsey率いるモバイル決済のSquareが、満を持して日本上陸。迎え撃つ楽天、Paypal here、Coineyと個性溢れるプレイヤーが出揃い、何かと話題のモバイル決済ですが、実はそれ以上に熱いと言われているのがモバイルPOS(以下、mPOS)市場なのです。

特に米国では今年だけで複数ベンチャーが資金調達するなど注目を集めています。注目の米国mPOSベンチャーたちを紹介しましょう。

※モバイルPOSとは、大型で高額な従来の専用POS端末に代わりタブレット端末を利用したPOSサービス

■米国のモバイルPOSベンチャー

A.Shopkeep

ShopKeep that is cloud-based iPad POS has over 7,000 merchants in US. 

ニューヨーク拠点のmPosベンチャー企業。クラウドベースのiPad POSで、ハードとソフトの両面でカスタマイズできる。

決済機能は、現金、カードに加えPaypalやLevelUpにも対応している。また在庫管理の仕組みでは、生ものの発注・管理もできる。在庫管理の仕組みや従業員の管理機能も要している。2012年に$2.2Mを調達


B.E La Carte

Customised tablet for restaurants E La Carte raised 13.5M from Intel Capital and others.

2009年にMITエンジニアチームにより設立。レストランの客席に独自の端末を置くことでセルフオーダーが可能。また端末にカード読取り機能も付いているため決済までセフルでできてしまうのが特徴である。2013年の6月に$13.5Mを調達

C.Revel Systems 

Lisa Falzone is the CEO and co-founder of Revel Systems, who is one of female entrepreneurs you should know. 

2010年設立。iPadベースのPOSシステムを提供。在庫管理の仕組みなどマーチャントサポートに強み。米国内で急速に加盟店を増やしており、2013年6月に$10Mを調達

D.Swipely

2009年設立。スモールビジネス向けに決済、分析、マーケティングなどを安価に提供するモバイルPOS。2013年5月にシリーズBとして$12Mを調達、また同年Forbesが選ぶ America’s Most Promising Companies 100に選出された。

E.Tabbedout

2009年設立。バーやレストランがメインのモバイルPOSで、顧客管理やクーポン配布などマーケティング施策が豊富なのが特徴である。

F.Leaf

マサチューセッツ州ケンブリッジに本社。2011年設立。レストランをターゲットにしたモバイルPOSで割り勘計算がすぐにできるのが特徴。また
テーブルの混雑状況や待ち時間を教えてくれるサービスもある

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G.Square

ご存知ジャックドーシー率いる世界最大のモバイルペイメント事業者。スマホの付けるカードリーダーが有名だが、SquareレジスターというモバイルPOSにも注力している

 

H.Intuit

1983年設立のシステム開発事業者。NASDAQ上場。GoPaymentというmPOSと会計ソフトのQuickBooksを提供。mPOSの世界でSquareと熾烈な加盟店獲得競争を繰り広げてきた


ちなみに、
IntuitとSquareは、モバイルPOSの世界で強烈なライバル関係にあったが、2013年9月に協業を発表。QuickBooksを広めたいIntuitとSquare Registerを含めスモールビジネスに総合的なサービスを提供したいSquareの思惑が一致し、両社で加盟店獲得を目指すことに。


参考:日本のmPOSプレイヤー一覧

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おわりに

今回は様々なモバイルPOSベンチャーを紹介しました。

決済関係の海外動向を追いかけることで、これがEC運営のヒントになれば幸いです。

 


Bitcoin(ビットコイン)バブル崩壊の足音が聞こえてますか?

Is that the sound of the bitcoin bubble popping?

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Bitcoin(ビットコイン)は、実態のある通貨なのか?それとも投機的対象なのか? 最近の状況が続くなら、どちらの答えも正しくないのかもしれない。 12月4日にbitcoinの価格は$1,200から30%下落し、$870をつけた。これは中国人民銀行が金融機関にBitcoin(ビットコイン)の取引を禁止すると、発表したのが原因である。

French central bank warns over bitcoion risks.

Greenspan told bitcoins are a “a bubble”.

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フランス銀行は5日に、bitcoinには背景に何の価値も保証もない通貨であり、非常に投機的で危険であると警告している。 また、前FRB議長のグリーンスパンも、「bitcoinは本来的な価値のない通貨であり、”Bitcoins are a bubble"である」と述べている。彼は、数年前のアメリカ住宅バブルをバブルではないと言い張った人物である。 中国とフランスの財政当局は、Bitcoin(ビットコイン)によるマネーロンダリングを防ぐ方策を講じることが求められるようになると述べた。


The Chinese and the French financial authorities also called for enforcing money laundering laws as they apply to bitcoins.

How many tulips can you buy with bitcoin?

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Bitcoin(ビットコイン)ウォッチャーの中には、17世紀オランダのチューリップバブルと比較する動きもあるが、これはフェアーではない。 なぜなら、チューリップは、部屋を明るくしてくれるというそれ自体の価値を与えてくれるのに対して、誰もBitcoin(ビットコイン)からは、それ自体が持っている価値を受けることはできないのだから。

 

いつもブログをご覧いただいている皆様、私は表参道へPayPalが提供する

”顔パス支払い(チェックイン支払い)”をためしに行ってきました!

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ペイパル、表参道で"顔パス支払い"のクリスマスキャンペーンを実施

 

今回行ってきたのは表参道にある Bakery Cafe 426 Omotesando というところ。 

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1.顔パス支払い(チェックイン支払い)とは

顔パス支払い(チェックイン支払い)とは、あらかじめPayPalのアプリをDLし、アカウントに顔写真を登録しておくことで、スマートフォンだけで支払が完了するという方法です。”顔”を使って決済を行うために、カード番号を見られたり、スキミングといった危険をほぼゼロにできるわけです。利便性も高く、安全性も高い決済です。

PayPalは財布のない世の中を目指しているとのことなので、このアプリもその一環なのでしょう。

アプリはこちらからDLできます。 https://itunes.apple.com/jp/app/paypal/id283646709?mt=8

2. 顔パス支払い(チェックイン支払い)の使い方

 ・アプリにアカウントと顔写真を登録(既にアカウントを持っている場合はアアプリ内で自身の顔写真をUPするだけでOKです。)

 PayPalアカウントの登録方法についてはこちらが詳しいです

 ・店舗にアプリを使ってチェックイン

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 ・レジで”PayPal支払で”とお店の人に伝える

3.使ってみて 

実際使ってみたが、まだまだ現金による支払やカードによる支払よりも時間がかかってしまいます。まだこれから加盟店が増えれば財布をいちいち出さずとも決済ができるようになるので、少しは便利になるかなと思います。実際、ペイパルの使用例を紹介した動画の中では男性のランニングシーンがユースケースとして紹介されています。(iBeaconといい何かと外国の決済サービスはランニングのシーンがユースケースとして取り上げられています。お国柄でしょうか。) 

他にも

 ・初見の人にとっては、アプリDL⇒アカウント登録⇒画像登録⇒実行 と複数のステップが必要となってしまうためもったいない。(寒い中外でやっていたため途中で心が折れそうになった)

 ・既存の決済手段と比べて明確なメリットが実感し辛い。(今回の店舗ではPayPalの”顔パス決済”を使うとマカロンがもらえます。)

など、まだまだこれからな部分は多かったのですが、今までにない決済手段として今後が楽しみです。

実際に試してみたい方は明日の25日までは表参道付近で複数店舗がキャンペーンを開催中とのことなので是非試してみてください。 

ペイパル、表参道で"顔パス支払い"のクリスマスキャンペーンを実施

 http://news.mynavi.jp/news/2013/12/18/070/

 

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ハンドメイド商品を取り扱うECサイトと言えば、欧米を中心に人気の「Etsy」や「Fab」 が有名だ。今回は、この大手2社の後を猛スピードで追う「Pinkoi」というという台湾のECサイトを紹介しよう。

 

「Pinkoi」は台湾発のデザイナー・ハンドメイド商品を扱うEC

 

Pinkoiは、2011年に台湾でローンチしたソーシャルEコマースである。アジアを拠点に、台湾の優れたデザイナー製品やハンドメイド商品を低価格で提供している人気のECだ。Pinkoiの名前の由来は、「Pink(ピンク色)」と日本語の「koi(恋・来い)」から来ている。当初は、女性をターゲットにしており、このビジネスに幸運が来るようにという願いが込められている。

 

2011年のローンチ後たった1年で、Etsyの初年度売上高の2倍の約3,400万円を記録したPinkoiは、2013年現在、月間PV400万を誇るECサイトに成長している。この爆発的な成長を支えている理由は数多くあるが、優れた台湾の工芸品やデザイナーの商品を取り扱う人気のECサイトが、台湾ではPinkoiしか存在しないことは、大きな差別化要因となっている。

 

このPinkoiを台湾唯一の存在に育てたのが、創業者のPeter Yen(顏君庭)氏だ。彼はYahoo!にいた時に「Etsyのようなデザインにフォーカスしたwebサイトが台湾にはない」という問題意識を抱え、「台湾の独立したアーティストの商品を、世界中に広める」ことを実現すべく、Pinkoiを創業したのだ。

 

2億円規模の資金調達で世界を狙う

 

現在、Pinkoiは150万〜200万米ドル(約1.5〜2億円)の大型の資金調達を計画中である。この巨額の資本投入で、香港、中国、シンガポール、日本、マレーシアといったアジアを中心に、一気に世界に打って出るつもりだ。

 

実は、Pinkoiには2011年の段階で、いくつかのファンドから投資のオファーが来ていた。しかし、それを断り、これまでスケールアウトのために入念な準備をしてきた。巨額の資金を得たPinkoiの勢いは、 一気に世界へと加速すると考えられている。

 

差別化が求められる日本のハンドメイドEC

一方で、日本でもEtsyのようなハンドメイドのECサイトが続々と出現しているが、台湾とは少し状況が異なる。tetoteminneCreemaiichiといったように、非常に賑やかな顔ぶれとなっている。しかしながら、それぞれのECサイトにはまだ特徴がないため、差別化には工夫が要るようだ。

 

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まとめ 

Etsy、Fab、Pinkoiのような資本力のある大手三者が日本で展開すると、既存のマーケットは大きく影響を受けるだろう。日本の多くのハンドメイドECが、いずれ淘汰されるか、あるいはまたは統合されることも十分あり得る。

 

Etsyのような美しく使いやすいUIやデザインを真似ることは簡単だが、生き残るためにはただ真似るだけでなく、早い段階で何かしらの「差別化」を図ることが必須だ。日本を含めてEtsy、Fab、Pinkoiが世界中で顔を合わせ、勝負する日は近い。引き続き、3社の動向に注目していきたい。


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