O2Oに特化したスマホアプリの開発が加速している。今回、紹介するアプリを使えば、飲食、美容、家電、雑貨、アパレル等の分野を問わず、簡単にリアル店舗への集客が可能になる。2つの便利なO2Oアプリ見ていこう。
無料でクーポンを配信、利用できるcoup-on!(クープオン)
coup-on!は、5月末にリリースされたばかりのO2O特化型アプリである。誰でも簡単に電子クーポンを作成、配布することができるクーポンサービスだ。しかも、使用料は、事業者も顧客も無料である。
顧客は、好きなクーポンをスマホに保存できるほか、お気に入り店舗の登録ができ、新しいクーポンが発行されたらすぐに情報を受け取ることができる。店舗側は、顧客が来店時にクーポン画面を定員に見せるだけなので、クーポンの読み取り機械が必要なく、経費をかけずに集客できる。店舗が作成できるクーポンは、2種類各50枚までと制限があるが、配布期間終了後に新たなクーポンを発行できる仕組みになっている。
例えば、居酒屋でのビール割引、花屋での生花1本無料提供、カー用品店でのエンジンオイル交換1台無料、など様々な種類のクーポンが作成可能だ。
coup-on!は、今年中に全国で2000店舗の導入、2万ダウンロードを目指すという。小さな小売店舗でも簡単にすぐに利用できるという点が、coup-on!の最大の魅力だ。今後、多くの利用者の獲得が期待できる。
来店するだけでポイントをためられるスマポ
スマポは、2011年の秋にリリースされたO2Oの先駆けと言えるアプリだ。顧客がスマポの加盟店に来店し、アプリを起動するだけで簡単にポイントを貯められるサービスである。ここで貯めたポイントは、商品券や特典として交換できるようになっている。
現在は、ビックカメラやHIS、ユナイテッドアローズ、大丸等といった大手小売店舗をはじめとした472のブランドが登録している。ビックカメラでは、スマポを利用することで月に1万人を集客している。
スマポを利用すれば、集客したいフロアの売り場ごとに、導入することも可能だ。顧客は、その売り場に興味のある商品がなくても、ポイントを得るために足を運ぶ。そのため、集客力の弱い商品やブランドの場所に、集中して顧客を誘導することができる。
coup-onはリピーター、スマポは新規顧客の獲得に効果絶大
coup-onの場合は、サービスに魅力を感じた人がクーポンを得て、来店する場合が多い。そのため、リピート顧客の獲得に効果が高いサービスと言える。一方で、スマポは、ポイントを得ることを動機とする来店客が多いため、新規顧客の来店促進が期待できるサービスと言える。coup-onとスマポを使い分けることで、新規顧客、リピート顧客の両方にアプローチすることが可能になる。
まとめ
小さな店舗ではなかなか集客のための大きな予算を付けられない。これらのO2O特化型アプリは、そんな小さな店舗の味方と言えるだろう。リピート顧客にはooup-on、新規顧客にはスマポの利用が効果的だ。それぞれの特徴を踏まえた上で、自社に最適なアプリの利用をお勧めする。